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アルバムから古い写真が一枚… 高校の頃の雪夫の写真だった |
雪夫が初めての学校祭でのコンテストに出た。 写真部ではコンテストの出場者のプロマイドを必ず売り出す。もちろん俺も雪夫の写真を買いまくった。 あの頃の雪夫は可愛くて、俺には雪夫しか目に入らなかった。髪の毛も瞳も明るい栗色で肌はぬけるように白くて、微笑みを浮かべた唇はほんのりとピンク色…本当に食べてしまいたい程可愛かった。 コンテストの中でも雪夫が一番輝いていたのは言うまでもない。一枚500円もするプロマイドの売り上げはダントツだったと聞いた。 むろん今だって綺麗には違いないけれど、あの頃の雪夫は本当に可愛かったんだ。 |
「何を見てニヤニヤしてるんだ?」 俺が感慨に浸ってると、頭の上から怒りに震える雪夫の声が降ってきた。慌てて写真を隠そうとしたけど、すっかりバレてしまっているようだった。 「なんでもない」 写真を後に隠そうとしたけれど、ガッチリ手首を掴まれてしまって叶わない。俺の頭はパニックに陥っていく… 「こんな物はこうしてやる!」 あっさりと取り上げられた思い出の写真を雪夫はビリビリに破り捨てた。 「あ〜〜あ〜(TT)」 「こんな物持ってるお前が悪い」 「一枚500円もしたのに〜」 こんな時非力な自分を呪う。復元不可能な程に粉々になってしまった物体を、泣きながら拾い集めた。 「ほう、500円ねぇ〜」 雪夫は指を鳴らしながら俺を背後から抱え上げた。 「こんな物隠し持っていた先輩にお仕置きだな…」 後には不気味な雪夫の笑い声と、俺の悲鳴だけが残っていた。 |
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雪夫には絶対に内緒にしなくちゃ… あの写真が後何枚もあるのを… |